私たちの身の回りにはたくさんの菌がいます。それらの菌は細菌だけではなく、「真菌」と呼ばれるものも生息しています。この真菌は、いわゆるカビの仲間で、人体や生活環境に多種多数が生息しています。人間の体に常にあるものでは、頭皮にあってフケの原因にもなる癜風(でんぷう)菌、常在はしていませんが感染性を持っている水虫の原因である白癬(はくせん)菌、皮膚や粘膜部分にいるカンジダ菌などがあります。
ただし、常に真菌が体にいるとはいっても、皮膚でこれらの真菌が増殖すると、赤み・かゆみなどを招いたり、菌が増殖すると不快なにおいの原因になることもあります。ひどい場合は、健康を害するような結果になることも。このような真菌による感染症を真菌症といいます。真菌が宿主の皮膚や体内に侵入し,定着して,宿主に障害を与えている状態をいいます。この真菌症で、女性に多いといわれるのが、カンジダが原因のカンジダ症です。女性の膣や外陰部に常在菌として生息しているカンジダが増殖すると、外陰部が炎症を起こしたように熱くなったり、赤みをおびてかゆくなったり、場合によっては化膿することもあります。
また、酒かすのようなおり物がでるなどの症状も。こうした症状が現れて初めて治療が必要になります。膣内にカンジダ菌が繁殖する原因については、はっきりしていないといわれていますが、体力が低下しているときや抗生物質を使っている場合になりやすいという見解もあります。治療を受けて治ったとしても再発しやすいタイプの人も稀におり、体質も関係あるのではともいわれています。